2019年1月1日火曜日

海よりもまだ深く

海よりもまだ深く
2019-01
海よりもまだ深く

2019年、1本目の映画はまだまだ続く「2016年に見なかったやつ」。

果たして「2018年に見なかったやつ」はいつになるのか、その時俺は日本にいるのだろうか?

阿部寛は自称作家、一度本は出したがその後さっぱりで「取材」と称して私立探偵事務所でバイトみたいなことをしている。

別れた奥さんの真木よう子に未練タラタラで、月に一度息子と会うのが唯一の楽しみ。

常に金欠で奥さんに養育費も払えず、会うたびに不満を言われるのだが、息子の前では気前のいい振りをして野球の道具とか買ってあげたりもする。

さて、そんな日々の中、息子と会う日に台風が来るという。

「折角だから」と息子を誘っておばあちゃん(樹木希林)の家に行くんだけど、実はおばあちゃんのへそくりをくすねるつもりだった。

さて、台風真っ盛りで帰れなくなりそうで真木よう子が息子を迎えに来るも、おばあちゃんの「泊っていきなさいよ」との説得で泊っていくことに。

そのとき・・・真木よう子が風呂入ってるときかな?

おばあちゃんと息子が話をするんだけど、そのときにラジオでBGMとして流れていたのがテレサ・テンの「別れの予感」、その歌詞がタイトルになってるわけだ。

結局のところ、台風が過ぎて雨が上がって、「じゃあ」ってーんでそれぞれの生活に戻ってちゃんちゃんで、何も問題は解決していないし、映画としてのエンディングの体をなしていない。

別に悪いと言ってるわけではなくて、「そういう結末もある」ということなんだろうけど、映画としてはなんか消化不良な感じだ。

いや、いいんだよ?

トレーラーにあるようなね「花も実もならないけど、なんかの役に立ってるのよ」って庭のミカンの木のことを言うんだけど、これはなんか「大人としてどうしようもないけど…」みたいなことを示唆しているんだと思うんだ。

でもなんか「ここんとこ読み取ってよぉ」みたいなのはあまり好きではない。

ほのめかし方が露骨すぎるんだよね。

なんか、「そんなセリフなければよかったのに」とさえ思っちゃう。

そんな部分で覚めちゃうんだよなぁ~。

悪くはないけどちょっと残念な今年の1本目でした。

トレーラー

0 件のコメント:

コメントを投稿